「順列・組み合わせ」と「詩」と「絵画」2009年03月05日 18時00分04秒


 
さて、今日も懲りずにいらっしゃいませ!
 
m(__)m
 
 
前回は相当狂った長編だったので、まさか!全部は読んでないですよね?(^_^;)
 
万が一読破されたならば、せいぜい有効活用してくださいね!
 
今後私の人格を疑うための有力な証拠になりましょうから。
 
(しかし何にせよ真実を知るのはよいことです!おめでとう!)
 
 
 
 
さてさて、今回も別の意味で狂ってるかもしれませんが・・・
 
今回は『順列・組み合わせ』について。
 
 
 
「いきなりなんじゃ?(*_*)」って?
 
私、昔から『順列・組み合わせ』が大好きなんですよ。
 
「世の中にこんないいものがあったなんて!早く言ってよ〜!」って感じで、
 
中学校の数学の時間に初めて出会って以来、惚れてます(*‥*)
 
(あと「集合」も好き!どんなフェチかって?笑)
 
 
 
 
私が日常的にこれをどう使っているかというと、
 
 
・今みたいに文章を書くとき
 
・昔、詩を書いていたとき
 
・絵を描くとき
 
・展覧会場に絵を飾るとき
 
 
文字通り、「組み合わせて 並べる」時に活用します。
 
簡単に言うと、「うに いくら」と「いくら うに」は別物、ってこと。
 
(うにもいくらも嫌いなのになんでこんな例出したのか・・(--;) )
 
 
これが、「順番の関係しない確率」の考え方でいくと、
 
「うに いくら」と「いくら うに」は同じもの、となります。
 
なぜなら箱の中にうにといくらとイカとマグロが入っていたとして、
 
(なんで寿司ネタ・・・だいたいそんなものが箱に入ってるわけが・・!)
 
その中に手を入れて1個ずつ2回に分けて取り出す時、
 
どちらが先に出ても「同じこと」と考えるから。
 
(しまった!箱の中でうにがバラバラに・・・・!!)
 
 
でも、文章や絵は、どれをどこに並べるかによって、
 
表現されるものがまったく変わってきます。
 
(文は「繰り返しがある」順列。絵は「繰り返しが無い」順列。)
 
 
 
昔。
 
詩を書いていた頃、「言葉」が、文の中で置かれる位置や、
 
他の言葉との組み合わせ方によって、
 
有機物が科学反応を起こすように、劇的な意味内容の変化を見せ、
 
そこに立ち現れてくるものがガラッと変わることを初めて体験して、
 
「なんじゃこらぁ〜〜!!!(@∀@)」
 
と、心を打ち抜かれてしまいました。
 
「これって『順列・組み合わせ』やん(@∀@)!!!」と。
 
こういう驚きの変化は、普通の文章ではなく、
 
特に「詩」という表現形式の中で顕著でした。
 
「詩」とは、言葉のひとつひとつを有機物のように捉え、
 
言葉どうしをぶつけ、並べ、近づけ、遠ざけ、する、
 
自分なりの「言葉の扱いの方法」のことだと思いました。
 
もっと分かりやすくいうと、「言葉」を「部材」として、
 
石、植木、砂利、川、池、灯籠、などを配置し、「庭」を造るように、
 
紙の上にどんどん並べて行き、それを読むことで、
 
脳内再現が可能な、「架空庭園」を造るようなイメージです。
 
 
侮るなかれよおおおお〜。
 
「たかが並べ方!」「されど並べ方!」なんですぞ、これが!!!
 
 
 
 
*   *   *
 
 
いまいちピンと来ない方も多いと思うので、
 
ここでトツゼンですが、実習コーナーです!!!
 
論より証拠。具体的にやってみましょうね!
 
作例は、私が昔書いてた「詩作ノート」より、
 
「破裂まで(途中版)」&「破裂まで(完成版)」です。
 
全10連の詩です。(連=行空けの無い、ひとまとまりの文のこと)
 
(完成版は、詩誌『メイ・プル』に掲載。した、と、思う。)
 
ちょと長いので、トイレ行きたい人は先に行ってきてね。
 
 
 
 
 
いいですか?
 
では参ります。
 
 
 
 
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「破裂まで」(途中版)
 
「ワン」
 
となりの年輩の女の腕の中で 犬が吠えた
「ワンって言ったらだめよ」
「ワン」
「だめ 静かにしなさい」
 
 
今日
近所の空き家の庭で
置きっぱなしにされていた犬が
死んだ
 
 
すぐ前では
アベックが寄り添い
男の腕がどんどん
女の背中に覆いかぶさってゆく
 
漁り火がゆらゆらゆれている
堤防では火種がたかれ
火の粉にまみれた
シルエットの花火師が
踊るように点火してゆく
 
海からの風にあおられ
陸地の方にカーブしながら
暗いオレンジ色が糸をひき
ずぅーっと ずぅーっと
ずぅーっと 空高く上がって
 
うおぉ と どよめき
拍手がおこる
 
父と母が 並んで見上げている
その少しうしろで私は
うおぉ と うなり
拍手をする
 
 
花火が終わって
祭りも終わった
夏は続き
消えた犬がいる
 
「これで終わりやからね」
鉄板で焼かれている
最後の焼きそばに
群がっていく 大勢の人がいる
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
 
読みましたね〜?
 
では、自己批評してみよう!!(^_^)
 
 
「途中版」では、私が花火を見つつ思い浮かべたことをそのまま、
 
ダラダラと書き連ねてみましたが、
 
テンポが快適でなく、散漫で、どうにも居心地が悪い。
 
 
そこで考えました。
 
この詩のクライマックスは、「途中版」で言うところの第3連。
 
 
 今日
 近所の空き家の庭で
 置きっぱなしにされていた犬が
 死んだ
 
 
である。
 
作者が一番言いたいのが、この部分。
 
この連を全体のどこに埋め込んでやるかが、この詩の肝である、と。
 
 
で、こんな風に直しました。
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
「破裂まで」(完成版)
 
漁り火がゆらゆらゆれている
堤防では火種がたかれ
火の粉にまみれた
シルエットの花火師が
踊るように点火してゆく
 
海からの風にあおられ
陸地の方にカーブしながら
暗いオレンジ色が糸をひき
ずぅーっと ずぅーっと
ずぅーっと 空高く上がって
 
うおぉ と どよめき
拍手がおこる
 
父と母が 並んで見上げている
その少しうしろで私は
うおぉ と うなり
拍手をする
 
すぐ前では
アベックが寄り添い
男の腕がどんどん
女の背中に覆いかぶさってゆく
 
「ワン」
 
となりの年輩の女の腕の中で 犬が吠えた
「ワンって言ったらだめよ」
「ワン」
「だめ 静かにしなさい」
 
 
今日
近所の空き家の庭で
置きっぱなしにされていた犬が
死んだ
 
 
花火が終わって
祭りも終わった
夏は続き
消えた犬がいる
 
「これで終わりやからね」
鉄板で焼かれている
最後の焼きそばに
群がっていく 大勢の人がいる
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
「途中版」の構成連を、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、とすると、
 
「完成版」は、5、6、7、8、4、1、2、3、9、10、となります。
 
 
 
第3連を後半に持ってきて、それに付随して第1連、第2連も後半へ。
 
この3連はセットで切り離せないので、一緒に移動させて、
 
最後の「祭りの終わり」「不毛な焼きそば」へ繋げて、
 
ズドーンと奈落に落としてやったわけです。
 
第3連を生かすために、前半を状況説明に当てることとし、
 
8連と4連もあっさりまとめて、邪魔にならない場所に置きました。
 
「4、8」ではなく「8、4」にしたのは、「父と母」よりも、「アベック」の方が、
 
「犬」との落差があるので、「アベック」を「犬」の直前に持ってきました。
 
 
このように連を入れ替えたことで、
 
前半、かなり淡々とした文が続きますが、
 
この淡々部分を我慢して読んでいただくと、
 
最後の「奈落」が生きるというものです。
 
「途中版」だと、1、2、3連目で「え?なになに?」と思うけど、
 
あとが尻すぼみでワケわからんでしょ?
 
 
 
 
・・・と、こんな風にして、10年ほど詩を書いてました。
 
 
 
 
ちなみに、この『破裂まで』(完成版)を周囲の人々に読んでもらった時の感想は、
 
「・・・なんか、よくわからない」
 
「第3連が秀逸!ここで時空間が一気に拡がる。素晴らしい!」
 
このふたつにきれいに分かれました。
 
「傑作!」と思ったのは、私とあとおひとりのふたりだけ(笑)
 
もちろん、今でもこの詩は傑作!と、私は思っておりますよ!
 
 
 
以上、実習コーナーでしたー。
 
お粗末 m(__)m
 
 
 
※こんな詩作のやり方はもちろん誰も教えてくれないので、自分で考えました。でも、「言葉って何なのか?」という自分なりの考えがあれば、そんな難しいことではありません。「言葉とは何なのか?」は人によって違うはずなので、詩作の方法も、100人いれば100通りのやり方があるはずですからね。どんな表現においても、そうであるように!
 
 
 
*   *   *
 
 
 
これだから、「うに いくら」「いくら うに」の二つがあると、
 
「あ、これぜーんぜん別もん!」
 
「これが同じやなんて、なんて暴力的な!!」
 
「この二つが同じやと言う人間の感性疑うでホンマ!!」
 
とすら思います。
 
たまに自分の絵の展示でこれをされると、ものすごく悲しいし脱力する。
 
「うにが左でいくらが右やんか!なんでわからんかー!」って。
 
でも言うに言えない時もある・・・(/_;)
 
そういう、本人さんには理解できないぞんざいさに、悪気は無いので、
 
尚更言いにくい。。。
 
 
 
 
で、私が今も詩を書いているのか?というと、
 
まったく書いてません。
 
「詩→絵画への回帰」は、ある日を境に、まったく自然に見事に成され、
 
詩作で得たスゴイものを、絵画への揺るぎない「お土産」として、
 
持ち帰ることが出来、しかし詩作に逆戻ることなく、今に至っています。
 
そのお土産とは、具体的に言うと、
 
 
・作品の中で難しいことを言う必要はない
 
・自分に合ったやりかたで 自分が思ったとおりに表現したらいい
 
・庭をつくるみたいに!

 
 
こんな基本的なことです。
 
こんな当たり前なことが、絵だけ描いていた時には分からなくなっていました。
 
なんという不幸!!!!!
 
 
でも!
 
この「お土産」はいまだに色褪せることなくピカピカと輝いていて、
 
昔のように、苦しんで苦しんで絵を描くことは、無くなりました。
 
私は詩を書くように、絵を描けるようになりました。
 
今でも、一度は詩に向かったことも、そこから絵に戻ってきたことも、
 
他に選びようのない道筋で、これが無ければ今の自分は無いと、
 
100パーセント言い切ることができます。
 
何度人生やりなおしても、この道を辿るんだろうとすら思えるほど。
 
詩作を通した経験とそこで発見したものは、私の一生の「宝」です。
 
 
そして今から思うに、私が詩作にはまった一番の理由は、
 
中学校の数学ではまった『順列・組み合わせ』にあった!
 
というお話でした。
 
チャンチャン!
 
 
 
*************************
 
 
T.haradaさん
 
私なんか!!!!!!!!!!!!!!!!!
見てのとおり、4年も連続して失敗してるんですよ?
まだ一度も成功したことないんですよ!ロータス栽培!!!!
こちらが御指南いただきたいくらいで・・・・
何かいい知恵があったら、お授け下さい。m(__)m
 
 
 
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私もしつこい!!!!!!!!
 
 
planet_roll_call_jacket
 
『点呼する惑星』/平沢進
 
 
その後また偵察に行って来ました。
 
タワレコ●石店には『点呼する惑星』は、あと2枚ありました。
 
神戸以西の人、今すぐ走ればまだ間に合う!!(3月3日現在)
 
 
 
 
『点呼する惑星』は飽きない!まーったく飽きない!
 
何度聴いても、飽きない!聴く度に、はまる曲が違う!
 
「平沢進の曲はスルメ」と言う人は多いけど、これはアルバム丸ごとスルメ!!
 
よく出来てるわあああ〜〜〜この永久スルメ!
 
 
 
 
 
*  *  *
 
 
 
 
ぼちぼち花粉症で苦しんでいる方多いと思います。
 
ワタクシども瀬戸内地方には、それに加えて「黄砂」が飛来してきます。
 
環境省のHP大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)
 
ここに、黄砂も含めた大気汚染物質注意報が出てます。
 
昔は「あー。黄砂が飛んできたで。黄色いなー。春やなー。」とか、
 
のどかに言うておりましたが、近年そんなのどかなもんじゃないとか、
 
色々コワイ噂が流れております。
 
大陸方面から流れてくる物体には、注意した方がよさそうです。
 
(エチゼンクラゲとかも)
 
といっても、空気を吸わずにいることはできないんですけど。
 
花粉症じゃない私は、マスクもうっとおしいし・・・
 
 
 
とにかく、みなさん、ご無事で。
 
また次回お会いしましょう。
 
 
合掌 (-人-)
 
 
 

19インチモニタ!2009年03月11日 18時23分42秒


 
なんと!!
 
今日はフツーの記事ですよ!
 
おめでとう、みなさん!!!ヽ(^0^)ノ
 
 
 
 
 
20090311
 
 
 
嗚呼!ありがたや...ありがたや...(-人-)
 
約1年ぶりに、お家仕事が復活しまして、今日からやってます。
 
 
 
私がやってるのは、色んな会社のHPを見ながらする仕事なんですけど、
 
最近のHPはフラッシュが多用してあって、OS9にはとてもキビシー環境。
 
で、お仕事用にはOS9諦めて、OSXのiBookちゃん(Mai2)を使うことにしました。
 
でもMai2のモニタは12.1インチのちびっこなので、
 
ブラウザ2枚とA3画像と開くと、狭くて作業がしんどい。
 
そこで、この機会に買いました!19インチモニタ!!
 
グレアパネルといって、表面がツルピカ!!綺麗のなんの!
 
今時のモニタなので、横長さんです。
 
慣れるまでちょっと違和感がありそうですね。
 
これをMai2に繋いで、快適にお仕事完了!
 
 
でも、電気製品っていうのは、やっぱり新しいものがいいですな!
 
Mai2でDVD見てた時には暗く潰れて見えてなかった映像とか、
 
新しいモニタで見ると、細部までとってもよく見えますもんね!
 
(↑上の写真参照↑)
 
 
 
それに、何なんですか!この安さは!!!!!!!!!!
 
約5年前に買った17インチモニタは¥47,039もしたのに!!
 
今回買った19インチは、たったの¥19,800!!(3564ポイント付)
 
ものすごいデフレじゃないですか〜!!!!!
 
これじゃあ、労働者の賃金は下がるし、世界経済はボロボロになるワケさ。
 
 
そりゃ、私みたいな貧乏人は、安くて良いものが手に入るに越したことはないけど、
 
値段を安くした分のしわ寄せが、それを作った労働者に行くんだとしたら、
 
結局まわりまわって、そのツケが色んな方面から私に戻ってくるんですよね。
 
だったら、物の値段というのは、労働者が普通の生活を送れる収入を基準に、
 
そこから逆算して最低価格を決めるくらいのことをしないと、
 
今みたいに際限ない値引き合戦をやってると、全員相打ちでしょ。
 
すべての会社が倒産するしかなくなるんじゃないですかね?
 
今って、もう確実にその段階に入ってるでしょ???
 
 
 
 
 
 
(あああああ...『点呼する惑星』が脳内で自動再生される...リアルだコワイ...)
 
 
 
 
『点呼する惑星』- 勝手に大特集!は、随時更新中でーす。
 
 
 
 
 
 
 
 
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『Lotusのツボ5』更新してます。
 
今日は石灰と草木灰を入れました。
 
今月末にはレンコンさんが届く予定です!!
 
うおおおお、どんどん迫ってくるよ!シーズンが!!!
 
ワクワクですな!(^_^)
 
 
 
さて、今日はこれから絵(油彩の方)を描くかな。
 
もう夜になっちゃうですけどね。
 
夜描いてもダイジョブな部分だけ、描く。
 
明日は昼間っから絵を描く。水彩描く。ロータス描く。予定。
 
いろいろ忙しいけど、焦らず地道かつ確実に事を成すべし。うん。
 
 
 
ではまた。
 
みなさま、お元気で。
 
 
 
 
 
合掌 (-人-)