ブログはじめました & お知らせ2005年07月30日 02時37分52秒

ブログのツボ
みなさま、「Jのツボ」からいらっしゃいませ!!
 
管理人Jです。
(ここでの呼び名は...お好きなようにどうぞ。笑)


ここは「別館・ブログのツボ」です。
ブログのドメインは数ヶ月前に取っていたのですが、
なかなか始める勇気が無く、今日になってしまいました。
 
 
ええと...
実は、このブログのサービス自体がまだ「ベータ版」なんです。
正式版ではないので、日々機能が追加されたり、時々通信不能になったりします。
なんか、プロバイダさんが色々いじっておられるようです。
ですので、ひょっとしたらブログ自体が突然ポンッ!て消える可能性すらあります。
正式版がリリースされた時に、ベータ版の内容がまるまる移行できるのかも不明です。
 
ブログでは画像の掲載枚数に制限があるので、その辺りのこともあって、
今までどおり「つれづれのツボ」をメインに、ブログはサブ使用になると思います。
今まで掲示板が無かったので、その代用って感じでいいと思います。
私が書く記事とは関係なくても、何か言いたいことがあればコメントしてください。
 
 
そんな事情なので、あんまり入れ込まないでやっていきたいので、
 
みなさま、おてやわらかにね。
 
 
さて。
 
人と付き合うのがドヘタな私が、このような交流の場を持って大丈夫なのか!?
訪れてくれる不特定多数の皆さんと、うまくやっていけるのか!?
不安は山盛りですが。
 
とりあえず、やってみよう!の精神が大事。
 
もし失敗したら、ある日突然消えてるかもしれませんが...
(プロバイダさんのせいじゃなくてね)
 
もし消えたらごめんなさい(笑)
 
 
 
※ところで。今、左端に寄ってるブログ全体を、画面のセンターに持ってくるには
 どうしたら良いのでしょう?
 スタイル・シートに詳しい方、教えてください。
 
 
***********************************************


それでは、ちょっとかなり長くなりますが、
せっかくの1回目なので、
ここでお知らせ。
 
あ。
 
時間が無い人は、読むのやめた方がいいですよ。長いから。
 
トイレ行きたい人、先に行ってきてね!
 
 
 
・・・・・・・・・
 
帰ってきました?
 
では。
 
***********************************************
 

お知らせ。
 
05-07-03_12-35
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
来年、ニューヨークで個展します。
 
 
 
 
 
「ああ、あの話か。」と思った方。
そうです、あの話(←2004年6月26日の日記)です。
 
この件については、大勢の方に意見をお聞きしました。
そして、人の考えを聞けば聞くほど、自分がどうしたいのか、わからなくなりました。
 
 
「たとえやっても、無名の東洋人の個展を現地の美術業界の人は見に来ないし、
 私はろくに英語も話せないから、一般の人の感想を聞くことすらできない。」
(つまり、現地の人と何のコミュニケーションも無いまま終わる。
 なおかつ、日本の人に"どうせそんなことでしょうよ、ふふん!"って笑われる。Wパンチ!!)


という、最悪の結果が待っていても、私はこの展覧会をやりたいのか?


最後は、


「どんな結果であろうと、自分が受け入れることができるかどうか?」


それだけが問題でした。
 
損得で考えたら、ニューヨークで3週間の個展を1回する同じお金で、
大阪なら2週間の個展が4回できます。その方が得です。
でも、それを単純に損得勘定で割り切れなかった、変な私...。
でも、その変な部分を一般的な価値基準でもって切り捨てたら、自分を誤ると思いました。
だから、結論は、気持ちが自然にどこかに向くまで待つことにしました。
 
去年〜今年にかけて、1年近く、悶々として過ごしました。
 
 
今年の春。
突然、ギャラリーのオーナーが来日されました。
 
この機会は逃せない。
とりあえず、聞きたいこと(主に実務的なこと)を大急ぎで書き出して、会いに行きました。
もしオーナーの返事が、自分の予想とあまりにもかけ離れていたら、断る。
想定の範囲内であれば、やる。と、決めて。
(オーナーのTさん、私の細々した質問にひとつひとつお答えいただき、
 ありがとうございました。)
 
...その日、全部の質問を終えたその場で、「やらせていただきます」と返事をして、
会期も決めて、予約を入れてもらえるよう、頼んでしまいました。
 
延々と悩んだ割にはあっという間。急転直下でした。
 
 
 
とにかく、結論が出て、今は本当に爽快です。
 
1年近く私の頭の上にかかっていた灰色の雲が、この日を境に、すっきりと晴れ渡りました!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回の個展をする、と決めるまでに、
私の相談に、誠実に答えてくださった大勢のみなさん。
本当にありがとうございました。
 
 
 
「自分にとっては、かけがえのない作品をつくることがすべてだから、
 制作とは関係のないNYでの発表は、自分ならやらない。」と返事をくれたTさん。
あなたらしい、良い意見をありがとうございました。
 
私はちょっと違うんです。
作品は、発表することで、作品として生きるのだと思います。
自分自身にとっての作品の、個人的な存在意味は大事です。
でもそれと同じくらい、作品は、人に見てもらって、人の中で生かしてもらうことも大事です。
チャンスがあれば、自分が納得できる、あらゆる機会・空間において。
自分の作品を外国まで飛ばせるなんて、面白そうじゃないですか!ワクワクします。
...なぜなら、私にとって「絵」は、それを通して「人や世の中とつながるためのもの」だから。
「美術」とか「表現」とか「作家」とか、そういう難しいことではなく、とても卑近な意味で。
 
 
 
「カモにされてるんじゃないの?騙されてるんじゃないの?」
と心配してくれた方、ありがとうございました。
 
実際にギャラリーには行ったので、存在する(笑)ことは確かだし、
オーナーにもお会いしてるし、これまでそこで展覧会をした方に何人も会ったので、
大きな夢や過度な期待さえ抱かなければ、騙された、ということはありません。
事務的な連絡もきちんとくださるので、大丈夫ですよ!
カモかどうかは...まあ、普通の店にとって、たいがいのお客様はカモですからね(笑)
確かに、もう少し安くでやらせていただければありがたいけど...
でも、どこの誰とも知れぬ者が初めて展覧会をするのだから、仕方ないです。
3週間の長期だし。誰が何と言おうと、場所が普通の場所ではないですしね。
 
私には、今回と同じ費用を出して、ニューヨークで2回目の個展をする金銭的余裕はありません。
作品がすごく売れるとか、よほどの奇跡のような反応が無い限り、最初で最後だと思っています。
私、全然調子に乗ってませんし、相当悲観的な人間なので、ご心配なく(笑)
 
 
 
「お金を払ってギャラリーを借りるなら、やらない。」と答えてくれたYさん。
 
恥ずかしながら、私の絵はほとんど売れたことがありません。
ギャラリーさんから「ぜひうちで!!」と招待されるような「作家」ではないんです。
だから、「貸してもらえますか?展覧会やらせてもらえますか?」
と、こちらからお願いするしかないんですよ。
「企画で展覧会ができるYさんが羨ましい。」と言うことすら、おこがましいくらいで...。
 
で、日本にしろ外国にしろ、お金を払って場所を借りて展覧会をするしかない私。
色々計算してみたんです。
 
例えば今回、NYで3週間ギャラリーを借りる費用は、
東京の銀座で25万円/週のギャラリーを3週間借りるのと、ほぼ同じ(長期割引有として)です。
かかる費用の中で大きく違うのは、
作品運送費(往復約20万円)・旅費・滞在費(約20万円)です。
これはギャラリーのある場所が外国なので、仕方のない出費です。
3週間という会期は、相対的に外国のギャラリーは、ひとつの展覧会の会期が長いからです。
日本のように、1週間きざみで目まぐるしく展示が変わることはまずありませんし、
気に入ったら、会期中何度も戻って見てくれるということも、よくあるそうです。
(もちろん、1週間だけ借りるということも可能なのですが...意味無いかも。)
 
大阪でやっているいつもの個展と比べたら、格段にお金がかかりますが、
(私が大阪で借りている画廊は、とても良い画廊な上、安くて条件良すぎるので...)
東京でやることをシミュレーションしたら、
レンタル料だけ見れば、NYと東京はあまり変わらない、ということが分かったので、
ちょっとだけ、「なーんだ!」と思ったのです。ニューヨーク個展。
 
 
 
「もう何年か日本で頑張って、
 メジャーなギャラリーが声をかけてくれて、良い条件でやれるようになるまで待ったら?」
と言ってくれた方もありました。
 
でも...私に、今後そんなラッキーがあるとは思えません。
だから、今やれることを、今やっていくしかないのだと思っています。
あるかないかわからない将来をあてにするのではなく。
 
 
 
「企画ではなく、貸しを主にやっているギャラリーならば、
 集客力・販売力・コレクター、プレスとのコネクションが弱いと思われるので、
 そういう種類のギャラリーで展覧会をやっても、作品を飾っただけ、で終わる。
 お金がもったいないだけ。作家も、もっと自分で自分をマネジメントしないと。」
と、シビアなアドバイスをくださった方。
 
現実的な見返りを期待するなら、本当にその通りですよね!
 
(※「企画」って何?「貸し」ってどういう仕組み?...という方へ。
 まず基本的に、お金の収支とは別に、企画でも貸しでも、展覧会そのものが評価されることが、
 ギャラリーにとって最も重要なことです。それをふまえた上で...
 「企画展」と「貸し」では、ギャラリー側の取るリスクに大きな差が出ます。
 純然たる「企画展」の場合、レンタル料は無しで、作家に展覧会をしてもらいます。
 この場合、作品が売れれば売れるほど、ギャラリーには高率の手数料が入ってきますが、
 もし売れなければ、展覧会にかかった経費すべてが持ち出しです。
 反対に、「貸し」の場合、ギャラリーは展覧会をすると、
 ギャラリーを利用する作家から、必ず「レンタル料」が入ってくるので、
 作品が売れなくても、ギャラリー側に損失はありません。
 「企画」と「貸し」、どちらを主にするかは、ギャラリーによって違いがあるようですが。
 NYでは日本に比べると企画で勝負しているギャラリーが圧倒的に多く、
 間違いなく、「アートは(いくぶん投機性をはらんだ)ビジネスである」と言えると思います。
 作家も、ギャラリーも、コレクターも、丁々発止で渡り合っているんでしょうね。
 ...上記のアドバイスをくださったのは、アメリカ人の方なんですが、
 考え方はよく分かるんですが、「貸しギャラリー」がほとんどの日本しか知らない私は、
 こういう常識に、どうしてもとまどってしまいます...)
 
 
 
...でも。
 
損するのを承知で。
 
「やりたい」と思いました。
 
やってみたい。


お金と労力を持ち出すばかりで、現実的な見返りが何も無かったとしても、
私が展覧会をやった、という「事実」は私だけの宝として残ります。
もう、それだけ残ればいい、と思いました。
私以外の人にとっては何の価値も意味もなくても。
 
 
そして。
 
まったく知らない場所で、考え方や文化の違う人に、絵を見せてみたい。
 
 
私は、実はニューヨークという街、アメリカという国に対して、
何の憧れも特別な思いも持っていませんでした。
去年ニューヨークを訪れたのは、
たまたま、友人が短期留学(今はもう日本に帰国しています)していたからでした。
ニューヨークに向かう飛行機に乗るのも、街を歩くのも、本当は怖かったぐらいで。
(今もそれは変わりません...二度とあってほしくはないテロですが...。)
 
そんな偶然から話が始まって、個展にまで流れていったのですが、
改めて考えてみると、これは、今この時しか出来ない展覧会かもしれません。
 
私は、私の絵は「美術表現」であると同時に、「言語表現の一種」でもあると思っています。
恐らく、現在世界で最も揺れ動いている国のひとつかもしれないアメリカ。
その中枢の街で、私の絵がどれほどのことを語れるのか?
それとも、一言も聞き届けられること無く無視されるのか?
 
同時多発テロ以降、疲弊し固くなっているであろうニューヨークの人たちの心に、
少しでも語りかけ、ときほぐし、もみほぐす、ことは可能なのか...!?
 
 
もし。
この展覧会の話がもう何年か前に来ていたら、私は受けることができませんでした。
お金が無かったんです(笑)
あと何年か先でも、無理かもしれません。
自分がどうなっているか分からないし。
 
今、私には仕事があって、個展にかかる費用を全額自分で払うことができます。
特に病気はしていないので、体力的・精神的にも大丈夫だと思います。
家族もおかげさまで元気です。
 
この数年は、
ようやく自分の作品として恥ずかしくない絵を描けるようになったかもしれない。
そういう気がしています。
 
 
舞台は整っています。
 
今なら、やれる!!
 
良いことがあっても、悪いことが起きても、自分の責任。
 
 
 
去年4月に初めてギャラリーを訪ねてから、まる1年かかりました。
 
今ごろになって、はっきりわかりました。
私が迷って迷って、片っ端から人をつかまえて意見を聞いてまわったのは、
最初から、「やりたかった」からです。


使ったお金は働けばまた入ってきます。
 
でも、今やらなければできないことを、
 
先送りにしたり、やらずに過ごすと、二度と取り返しはつきません。
 
人生は短い。
 
私もあと20〜30年(もっと早く?遅く?)したら、この世からいなくなります。
 
自分を守って、惜しんで、温存して、少しばかりのお金をケチって、その代わりに何をすると!?
 
 
 
...それよりも何よりも!
 
こういうワケの分からない強い気持ちを押さえると、
 
私の性格上、あとですごいしっぺ返しが来るに違いないんです。
 
迷った末、実行しなかった事ほど、年月を経るごとに様々な妄想を生み出して、後悔の嵐を呼ぶ。
 
ヘタに逆らわない方がいいです(笑)
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
さあ!すべてはこれからです!
 
 
 
去年、私が成田から事務所のみんなにメールで報告した時、
「そりゃあ、やるしか無いだろう!」と言っておられたんですよね、I支社長。
個展をすること。直接ご報告できなかったことが、本当に悔やまれます。
でも、やりますよ。どこかで見ていてください。
 
 
 
○○センターのみなさん!
石井さんとひかるちゃん!
いつもお仕事くれて、ありがとうございます!
お陰様で、展覧会の費用も出すことが出来ます。ありがたいことです。
 
「来年、1週間ほど仕事休むから、よろしくね〜(はあと)!帰ってきたらまた使ってね!」
 
 
 
「やってみないとわからないやん!」と言ってくださった、T原先生。
 
「いろいろいろいろ、助けてください。よろしくお願いいたします!!」
 
 
 
「あなたはものをつくる人生を選んでいるのだから、たとえ失敗してもやるべきです」
と言ってくださった、Y野先生。
 
「はい。やります!!」(失敗はしたくないけど... 笑)
 
 
 
「がんばっただけのものは残るよ」と言ってくれた麻さん。
 
「必ずなにか残す!!お金貯めて見に来てね!」
 
 
 
「責任持って見届ける」と言ってくれた、さゆぞうさん。
 
延々と話を聞き続けてくれて、ほんとうにありがとう。
(まだまだ続くけど。笑)
 
「最後まで、見届けてください。結果はどうあれ、終わったら一緒に笑って!」
 
 
 
hirotakaさん。
 
延々と話を聞き続けてくれて、ありがとうございます。
(あの、まだ続くんですけどね。笑)
 
1年前、聞かれたことに、まだ答えてませんでした。
 
 
「やらなかったあとの 後悔と やることの しんどさと どっち 選ぶ?」
 
 
もちろん、
 
 
「やることの しんどさ!!!」
 
 
「ニューヨークで待っています!!」
 
 
ひたひたと寄せる白波に足もとを洗われながら...
 
もしかしたら、大波に襲われながら...
 
ハドソン川の
 
波打ち際を、
 
とぼとぼと...歩いてきます!!!
 
 
 
(だって、ギャラリーはほんとにハドソン川のほとりなんだもんね!笑)
 
 
 
***********************************************
 
そして最後に。
 
「やめた方がいいんじゃないの?」と止めてくれた方、ありがとう!
 
みなさんの忠告は、しっかりと胸に刻んでおきます。でももう決めたから...
 
 
さあ!吉と出るか凶と出るか、この顛末。
 
みなさま最後まで、よーく見て御覧じろ!!
 
***********************************************
 
 
 
...なんか、上の文章...
 
結局「お金が無い!」ってことが論旨ですかね(苦笑)
 
 
...ここまでは話が進んだのですが、その後が滞っています。
絵が描けてないんですね。うわ〜!
 
まあ、いつもの個展と同じってことです(笑)
日本でやるのと同じことを、ちょっと遠い土地でするだけなので。
 
でも、何と言っても外国。初めてのことが多いので、みなさんの助けが必要です。
今後、私からいろんなオファーがあるかもしれません。
その時は力を貸してやってください。
 
もちろん、
「こんなミーハーな、売名行為みたいな展覧会は嫌いだから、手伝わない。」
と断っていただいてもOK!
(そんな風に受け取る方がいることも、十分わかってるので。)
 
 
でも。
もしよろしければ、助けてやってください。
お願いいたします。
 
 
展覧会は、来年2006年の9月末から3週間の予定です。(注:今年じゃないよ!)
ギャラリーがあるのは、ニューヨークはチェルシー地区。
すぐ近くにメアリー・ブーンとかゲイゴシアンとかあって、とにかくすごい場所です。
会期が近づいたら「Jのツボ」にも詳細を載せます。
 
 
※あのお。もしNYに見に来てくれても、私は確実に平常心を失ってますので。
 よろしくね!
 というか、私、1週間くらいしか向こうに行かないしね。
 3週間も働かずに遊んでたら、破産ですもん!(ああ、最後までお金の話!笑)
 
 
 
***********************************************
 
 
以上。お知らせでした。