転覆する青い舟2006年07月11日 20時27分23秒

ブログのツボ
 
 
 
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JRの某駅構内で、手作り小物などの露店が出てたのでのぞいたら、
 
1個300円でこんなのを発見。
 
わかる?
 
 
半球体のガラスボールの舟に、繊細なねんど細工のロータス花さんが乗っている。
 
ガラスボールの直径は、3.5センチ。
 
いわゆる「浮き玉」の一種。
 
ガラスのお皿に水を張って、浮かべてみました。
 
 
まあ。涼しげ!!
 
 
と、思いきや、つりあいちゅうのは、微妙なもんですなあ。
 
青いお舟の方が、浮かせてしばらくすると、
 
ガツン!と裏向いて転覆するのです。
 
仕方なく、今はふたつのお舟とも、陸揚げされ、日干し状態。
 
でも、陸に上がってる状態の方が綺麗かもねー。
 
 
 
 
 
・・・と、ムシムシ暑い今日この頃ですが。
 
 
この暑苦しい上に、きな臭い、香ばしい香りがプンプンしている最近の日本国。
 
 
テレビをつければ、防衛庁長官と官房長官が、今までにない張り切り様で、
 
自衛隊の軍備増強と自衛的先制攻撃を叫んでいる。
 
実際、すでに検討されてた増強案が、今回の「危機」を背景に前倒しで実現されたようだし、
 
日本の政府が、ここまでハッキリと、
 
敵対国を名指しし、躊躇なく相手への攻撃(=敵基地攻撃)を宣言するのは、
 
私が生まれて物心ついてから、初めてだと思う。
 
けれど、小泉政権が誕生して以来の日本の行動を見ていたら、何の驚きも無いのも確か。
 
結局、アメリカに向けてのデモンストレーションではないか?
 
日本に対してのメッセージではないんじゃないか?
 
と、その真意がいまだハッキリしていない、北朝鮮のミサイル乱射事件に乗じて、
 
ここぞとばかりに軍備増強・先制攻撃を正当化してはばからないような政府を、
 
日本国民が望んで、ここまで丹誠こめて育ててきたんだから。
 
(溜飲を下げて見ている約半数の日本国民のみなさま。
 
 みなさんの思惑通りにコトは運んでいるようですね。)
 
 
 
今もう消えてるけど、数日前まで、Yahooのトップページに、
 
『日本が攻撃されようとしている時、敵基地を先制攻撃することを認めますか?』
 
みたいなVOTE(投票)コーナーが設置してあって、結果をのぞいてみたら、
 
80パーセントくらいの人が、『攻撃してよい』に投票していた。
 
ちょっと怖くて笑いました。
 
この、「自分の目の前1センチくらいのことしか考えず」にポチッて投票した人、
 
何人くらいいたのかしらん?
 
この調子で、『そうだそうだ!北○○をやっつけろ!!』と叫ぶ人、何人いるのかしらん?
 
 
 
よく、「戦争絶対反対派の人間は、敵に攻撃された時、やり返さないのか?」という
 
「戦争やむなし派」からの反論があるけど、私個人としては、
 
こちらに非が無いのであれば、やり返さずに、国際社会の裁きにゆだねるべきだと思う。
 
その間に、自分が死ぬとしても、最小限の被害で済む方法を支持したい。
 
「じゃあ、目の前で家族が殺されるのを黙って見てるのか!」って、
 
「戦争やむなし」の人は言うでしょうけど、
 
家族を殺した人間を私が殺せば、その家族がまた私を殺しに来る。
 
戦争は終わらず、憎悪の連鎖だけがどんどん大きく広がって行く。
 
戦争を始めるのは、個人ではない。戦争を始めるのは、国だ。
 
それなのに、戦争は、個人の憎悪の感情を推進力に、大きく深くなっていく。
 
国民は、国に踊らされてるだけだ。バカバカしい!
 
だから私は、正気が保てる限りは、目の前で家族が殺されても、相手を殺さない。
 
そういうアホなことには、死んでも荷担したくない。
 
(でも、目の前で家族が殺される時は、自分も一緒に殺される時じゃないかな、普通)
 
 
そもそも、戦争なんか始めなければ、
 
人に殺されることも、人を殺すことも、せずに済んでいたのに。
 
戦争でいちばん傷つくのは、「あなたや私のような普通の人間」なんだから。
 
一旦始めてしまった戦争を終わらせるのは、難しい。
 
(アメリカは、「すぐに終わる」はずだった戦争を、一体何年続けてる?何人死んだ?)
 
 
暴力に暴力で返しても、良い結果など得られない。
 
 
 
想像しなければいけない。
 
戦争では、殺すのも殺されるのも、他人ではなく、自分自身だということ。
 
防衛庁長官や官房長官に煽られてはいけない。
 
彼ら自身や彼らの身内が戦争で死ぬとか、被害を受けるなんてことは無い。
 
彼らは権力によって、安全な場所で守られながら、ただ指示を出しているだけだから。
 
そうでなければ、「先制攻撃やむなし」などということを、全国民に向かって、
 
あんな風に高揚した面もちで、軽々しく言えるはずがない。
 
ああいう結論は、万事を尽くしたあとの苦渋の選択のはずでしょう。
 
「高揚」とか「興奮」ではなく、「苦渋」。でなければ、ウソだ。
 
 
 
Yahooの投票に、「先制攻撃やむなし」と答えた人。
 
先制攻撃のため、最初に爆撃機に乗って敵地に行くのはあなた自身ですよね?
 
その覚悟があってこそ、立派な戦争やむなし派!!
 
(他人が行くから自分は関係ないっていうのは、ダメです。)
 
 
 
 
日本が再び軍事国家になって行くことで、儲かるのは誰で、どの国が得をするのか?
 
日本が某国と戦争し、相手を倒したとしても、双方の戦費支出と国土の荒廃によって
 
国力が減衰することで、結局のところ、復興特需で儲かるのは誰で、どの国なのか?
 
アジアの国々の関係性の変化により、得をするのはどの国なのか?
 
 
 
 
 
日本国が某国と戦争をすれば、日本人の誰にどんな得になることがあるのか?
 
 
 
 
 
つまり。
 
「戦争」は国民の個人的「感情」の問題ではなく、
 
国民の個人的「感情」(今なら、拉致問題+ミサイル乱射に対する反発)につけこんだ、
 
国と、国と癒着した個人との間の「力と銭勘定」の問題です。
 
それでも戦争をしたい人は、国と、国と癒着した個人に「踊らされている」
 
という自覚のもと、責任をもって踊ってください。
 
又は、自分もこの機に乗じて一儲けしてやろう、という野望を持って、ね。
 
私は踊りません。
 
 
 
 
 
さてさて。
 
中国の説得工作がうまくいって、「危機」が危機でなくなり、
 
踊って歌って大はしゃぎしてる日本の防衛庁長官や官房長官が、
 
肩すかしを食らいますように。
 
そして日本人は、先制攻撃支持するもしないも、政府やマスコミの操作に踊らされず、
 
現実に即した当事者意識を持ちましょうね。
 
テレビに出てる人だからって、正しいことを言ってるわけじゃないのですから。
 
青いお舟のように、バランス崩して転覆しないようにね。
 
 
 
 
 
。。。七夕は過ぎたけど、星に願いを。。。☆彡
 
 
 
 
 
※私は「攻撃されても反撃せず意地でも戦争を起こさせない派」ですが、このことについて、べつに誰かと議論したいわけではありません。もちろん、ご自分の意見をコメントしていただいてけっこうですが、私はそれに対して反論も賛同もいたしませんので、よろしくね。
 
 
 
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アーバンさん。
 
「バンデットQ」と「バトル・オブ・ブラジル」、お貸ししますよ〜。
 ちょとまってね!
 
 
Camideさん。
 
「ブラジル」の次に同じ部屋で上映してたのが「かもめ食堂」だったと思う。
終わって出てきたら、外で大勢待ってたわ〜。
なんてことのない話だけど、すごく良い映画だという噂は私も耳にしてます。
私もリバイバル見ないで、新しい映画を見ないといけないなー、と思いつつねえ。
なかなか。。。
「かもめ食堂」、いつかテレビでやったら見まーす!
 
 
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ということで、このあとは『Lotusのツボ2』をどうぞ。
 
またまた、悲しい報告がひとつ。。。(/_;)