そこを「あえて」 ― 2010年02月24日 22時23分46秒
グループ展(画廊企画)
『thing・matter・time・2010』
もの・こと・とき・2010
於:信濃橋画廊/大阪
終了しました。
ご覧いただいた皆様。ありがとうございました。
m(__)m
会場でご記帳いただいた皆様へ。
申し訳ありません。
記帳していただいたものは、私は見ていませんので、
個人的にご連絡いただいた方以外、どなたが来て下さったのか、
私は分かっておりません。
もしよろしければ、見に来てくださった方は、
「行ったよ」と一言お知らせいただければ有り難いです。
よろしくお願いいたします。
展覧会をご覧いただけなかった皆様へ。
作品の写真は後日『Jのツボ』の方にアップしますので、少々お待ち下さい。
***********************************************
さて・・・
グループ展に出品した時は毎回そうなんですが、
今回もやはり、私の作品は、他の方の作品と比較すると、
かなり異色で異様な感じがしました。
(それはそれで私としては愉快なのですが)
なぜそうなってしまうかというと、
私の作品はまるっきり具象絵画でありながら、
私があえて、現代美術画廊を選んで出品しているからです。
なぜ「あえて」なのかという理由を説明するのは難しいのですが・・・
そこを「あえて」説明してみると、
『行き場が無い』
ということがあります。
「作品の、持って行き場がない」
昔は公募団体展に出していたし、コンクールにも積極的に応募していましたが、
入選して飾られても、どうもしっくりこない。
公募展やコンクール用の作品は、1枚の絵の中に起承転結を盛り込み、
その作品ただ1点だけで、自分の考えすべてを語らなければなりません。
私はかなり早くから『それは私には無理!』と思っていました。
『これが本当に自分のやりたいことなのか?』という疑問が常にありました。
じゃあ自分にとってのベストな発表形式は何か?と考えたところ、
『自分の作品を使ってひとつの空間をつくりたい』という希望を叶えるには、
それにはやはり『個展』である、と。
すると次に『どこで発表するのか?』という問題に行き当たります。
公募団体展系の作家さんが多く展覧会をする画廊は、
部外者が近寄りがたいサロン的な雰囲気を感じ、敷居が高い。
(もちろん私見ですが)
それ以外の画廊だと、趣味のお稽古ごとの発表会なども開かれる、
「多目的貸スペース」のような方針で運営されている画廊が多く、
展示内容に関して確たる方針を持たない画廊であることが多いのです。
だから、「サロンの仲間に入れてほしい」わけでもなければ、
「お稽古の発表会」として見られても困る、
私のような者の行き場は、限られてきます。
そこで、「一匹狼」でも、作品さえよければ発表できて、
ある一定の「方向性」を持って運営されている画廊、ということで、
現代美術系の画廊にお世話になることを選択したわけです。
去年、グループ展や個展をさせていただいた、京都のギャラリー白川さんは、
だから、奇跡的に、バリバリの具象とバリバリの現代美術を同様に扱っておられる、
かなり希有なギャラリーさんなのです。
コンセプチュアル作品〜抽象作品〜具象作品、この一連の傾向を、
不思議な統一感で違和感無く網羅されています。
多分、オーナーさんの作品を見る基準が、作品の『様式』ではなく、
まったく別の処にあるからでしょう。
(オーナーはよく作品を評するのに「風が吹いている」「空間がある」と言われますが)
それは私のように、様式として妙な位置にいる作品を描いている者にとっては、
大変有り難いことなのです。
ということで、久しぶりに絵の話をしてみました。
退屈だったでしょうか?
***********************************************
さて。
私はこれから数日間旅に出まして、明けて3月からは、
本格的な制作に入りたいと思っています。
(・・・こんなこと年中言ってる気がしますが・・・(^◇^;))
それでは、東京に。
行ってきまーす!
最近のコメント