「貨幣経済の終わり」の始まり? ― 2012年05月01日 23時46分37秒
(2012年5月2日01:30 一部訂正しました)
なんだか、この春は大きな事故が多いですね。
京都の無謀運転の事故
居眠り運転で児童の列に突っ込んだ事故
夜行バスの居眠り運転による防音壁衝突事故
...これ以外にも、重傷者の出た交通事故はいくつか。
私も、東京へ行く折には高速バスを利用しているので、
人ごとじゃないと思いました。
私がいつも利用するのは、JRバスの昼行バスで、
朝8時頃出て夕方17時前頃に東京着の便。
途中、4~5回はSAで休憩するかな。
(SAで地元のおやつとか買って車内で食べるのが楽しみ)
運転手さんは、行程のちょうど中間ぐらいで、
必ず運転を交代されます。
昔、JRバスの夜行に乗った時も、運転手さんは交代されてました。
真夜中だったけどね。運転交代します、ってアナウンスして。
私が利用している昼行バスのチケット料金は、
早割を利用して、5,000円弱くらい。
バスの定員を45名とすると、
5,000円×45名=225,000円
ここから燃料代、運転手さん2人の賃金、会社の経費、車両の維持費、
など、差し引いたものが会社の利益となるわけですが...
夜行の超格安バスなら、今いちばん安くて約3,000円?
一回の運行では、
3,000円×45名=135,000円
ここから燃料代、運転手さんの賃金、会社の経費、車両の維持費、
などなど差し引くと、会社の利益は...
運転手さんを交代無しで1人にして、その分人件費を浮かす、
そういう発想が出て当然という気がします。
しかも、法律に触れないのであれば。
例えば、自分がバス会社を経営しているとして、
5,000円の運賃で人件費を十分に支払い、
かつ、会社にも利益を出せるかどうかを考えたら、
運賃は、5,000円でも安過ぎると思います。
ということは、私たち乗客が金銭的に得をする分、
どこかにしわ寄せが行っているということで、
それは、運転手さんの賃金かもしれないし、
運転手さんの健康かもしれないし、
車両の整備安全点検かもしれない、
巡り巡って、得をしていると信じていた乗客自身に、
最後にツケが回ってくるのかもしれない。
日本がデフレに突入して久しいですが、
ここにきて、値段が安くなって得をすると思っていたことが、
実はリスクと引き換えだった、と分かってきた気がします。
3,000円で5,000円の価値が手に入ることも、
5,000円で6,000円の価値が手に入ることも、
冷静に考えたら、おかしいことなんですよ。
今、世界中で価格競争が起きていて、
商品の値段を下げられなければどこからも買ってもらえず、
倒産するしかない、チキンレースが行われていますが、
互いに互いの商品や労働の価値を貶めて、
引きずり下ろし合いをしているのと同じだと思います。
労働の価値を下げることは、人権侵害に繋がり、
やがて、モラルの崩壊、社会の崩壊に繋がって行くと思います。
大げさではなく。
でも・・・
このデフレが、労働や品物の対貨幣価値をどんどん下げて行き、
もう、働いても働いても、低い賃金しかもらえなくなって、
「お金を得るために働く」という概念が希薄になって来るなら...
もしもこれが「貨幣経済の終わり」の始まりならば、
今のこのひどい状態は、世界の仕組みが変わる前の、
最後の混乱期なのか?
「物や労働の価値をお金以外で計る」ようになる、
そういう世界がもし、この次に来る世界の価値観ならば、
この闇の中にも一筋の希望の光が見えるかもしれません。
でも、とりあえず、今現在は、
暗ーい、暗ーい、闇の中、ですが...
事故で亡くなられた方のご冥福と、
怪我をされた方の回復をお祈りします。
* * *
さて、『Lotusのツボ Part8』更新しております。
すべてが順調!!素晴らしい!!!(゚ー゚*)
コチラからドウゾ!→『Lotusのツボ Part8』
ではまたねっっっっっ☆⌒(*^-゚)ノ~
コメント
_ shu ― 2012年05月02日 18時31分45秒
闇は、人がこころの中につくるもの…光はつねにそこにある、平等にね。
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