『1日だけの展覧会 ハガキ』 ― 2010年12月19日 18時13分04秒
『1日だけの展覧会 ハガキ』
信濃橋画廊(大阪)
2010年12月27日(月)
11:00〜19:00
信濃橋画廊にかかわりのあった作家有志による、
自主企画の展覧会です。
(発起人の皆様、ありがとうございました。)
ハガキサイズの作品を展示します。
恐らく参加作家は数百人単位になると思われます。
(※たった1日だけの展覧会です。ご注意ください。)
もしお時間の許す方がいらっしゃれば、ぜひ足をお運び下さい。
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私も今まで大変お世話になってきた画廊、信濃橋画廊さん。
本当に、最後の展覧会です。
この1日だけの展覧会をもって、信濃橋画廊は45年の歴史に幕を閉じます。
(※今回、DMはお送りできません。このブログをご覧いただくのみです。ごめんなさい。)
今まで、ハガキの地図だけだとよく道に迷われる方があったので、
普通の地図も載せておきますね。
信濃橋画廊さんでは、2度の個展と、グループ展に何度も参加させていただきました。
私は信濃橋画廊の展示空間が大好きでした。
特に、5階の『信濃橋画廊5』。
私は制作ペースが遅く多作でなく、
通常サイズのギャラリー空間を埋めるのが困難なので、
コンパクトに小さくまとまっていて、しかも、
部屋にたどり着くまでに、エレベーターに乗り、
さらに途中で階段を上がって、
最後にドアを開けなければ辿り着けないという、
この秘密基地のようなワクワクする作りの部屋が、大好きでした。
展示室の隣にも部屋があり、控え室として使えました。
個展中に風邪をひいて熱を出していた時は、
お客さんが途切れると、コートにくるまり、
控え室のソファに横になっていました。
4階で降りるところを間違って下の階でエレベーターのドアを開けてしまい、
ゴウゴウと燃え盛る陶を焼く炎が現れ、慌ててドアを閉じたこともありました。
(このビルはだから「陶磁器会館」なのです!)
すぐ横を走っている阪神高速の振動が伝わって来て、
常にビルごとガタガタと振動してましたね。
『信濃橋画廊5』は2週間お借りできるので、十分な期間の長さがあり、
良い画廊なのにレンタル料は格安で、大変有り難かったです。
本当に、この部屋に住みたいくらい、好きでした。
(来て下さったことのある方は、よく分かっていただけると思います。)
東京へ展示会場を探しに行った時の基準も、『信濃橋画廊5』の空間でした。
いつでもあの部屋が念頭にありました。
『「信濃橋画廊5」と同等か、それ以上の展示空間』
この先もずっと、私の会場選びの基本は『信濃橋画廊5』で変わりません。
学生時代に見ていた雑誌「美術手帳」の展覧会評に、
よく信濃橋画廊の展覧会が写真入りで掲載されていて、
そういう意味でも、ここは憧れの画廊でした。
個展をさせてもらおうと、初めて作品ファイルを持って行った日のことは、
よく覚えています。
今でも、あの作品でよくぞOKがもらえたことだと思います。
実際に個展で発表した作品とは、全然違う作品でしたから(!)
自分が展示をさせていただく立場になって以降は、
同時期に地下の大きな部屋で有名な方が展示をされていたり、
大御所の作家さんがフラッと来られたり、
ドキドキするような体験もさせていただきました。
初めて見ず知らずの方に作品を買っていただいたのも、ここででした。
色々な思い出があります。
オーナーと、スタッフの方にも良くしていただきました。
私は大阪から離れた所に住んでいて、年に1度も画廊を訪ねないのは普通でした。
そのように非常に不義理をしていたにもかかわらず、
グループ展の企画があると、お声かけ下さったり、
何よりも、そうやって私ごとき者のことを覚えていてくださった。
そのことにとても感激し、今も感謝しています。
私はこの数年は大阪以外の土地での個展が続いていましたが、
『信濃橋画廊があるから。いつかあそこに帰ればいいから。』
そう思っていました。
それだけに、今年届いた「閉廊のお知らせ」はショックでした。
もう、帰るところが無くなった・・・
それでも、私の制作は、これからも続いていきます。
信濃橋画廊のオーナー、スタッフの方。
この画廊で、私は育てていただきました。
本当にありがとうございました。
12月27日は、仕事を早めに切り上げ、閉会に間に合うよう、会場に参る予定です。
(※前回記事までにいただいたコメントについては後日お返事します。)
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