ニューヨーク9・10日目報告2006年10月09日 12時21分12秒

ブログのツボ
 
 
 
onishisannokabegiwa
 
これが、先日売れた「大西さんちの壁」の絵。
 
 
 
 
 
さあ、ニューヨークからの報告は、これが最後です。
 
 
 
9月26日に日本を出、トロントで3日過ごしたのち、
 
ニューヨークに来ました。
 
展覧会は大成功だと言えます。
 
後押ししてくださったすべての皆さんに、感謝しています。
 
ありがとうございました。
 
ブログにコメントをくださった方、メールをくださった方。
 
こちらにいる間はお返事できずにごめんなさい。
 
帰国したら、ゆっくりお返事します。
 
今しばらくお待ちください。
 
 
 
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それでは、ニューヨーク報告九日目。
 
 
10月7日(土)
 
 
 
この日は再再度MoMAに行きました。
 
やはり土曜日は人が多いですね。
 
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今、ワイエスが1点だけ出してあります。
 
でもこれ、「クリスティーナの世界」シリーズの中で一番有名な作品。
 
細かいブラシ・ストロークだけでなく、下塗りのハケ跡の効果もすごい、
 
枯れ草の原。
 
 
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「しな」つくってるところがかわいい、MoMAのトイレのサイン。
 
 
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お昼は「めんちゃんこ亭」で、「めんちゃんこ鍋」。
 
ちゃんこの中に、太いラーメン(?)が入ってる。
 
おいしかった!寒いときにはこれだ!
 
 
 
MoMAを見てからアーバンさんアミーゴさんと別れ、
 
私はまたCaelum Galleryへ。
 
ギャラリーのお手伝いに来られている、
 
NY在住の日本人アーティストMさんのお話を聞きに。
 
 
Mさんと話をしていたら、
 
NY在住25年という、インド人アーティストの方が来られて、
 
「あなたの絵、スピリチュアルでいいね!」と、
 
長ーい話をして帰られました。
 
インドはスピリチュアルが強すぎて、アメリカはマテリアルが強すぎる。
 
その点、日本は両方のバランスがとれてるからいいね。
 
インドの人は、大学に行って、ものすごく勉強するけど、
 
結局は大勢がお坊さん(=モンク)になるので、国がお坊さんにお金を払うだけで、
 
国にお金が還元されることがないから、だからインドはずっと貧乏なんだ。
 
でも、インドには生や死に関して強靭な哲学があるから、
 
あなたはぜったいインドに来たらいいよ。
 
ものすごいショックを受けると思うけど、それはとてもいい経験になるから。
 
ブルックリンに私のスタジオがあるから、次に来たら訪問してね。
 
と言って、メールアドレスを書いて帰られました。
 
この方、つい先日まで日本の某有名アーティストさんたちと一緒に、
 
NYでグループ展をやっていたそうです。
 
 
それにしても、ここのギャラリーに来る方、話が長い!!!(笑)
 
もちろんみんな英語でしゃべって行かれるので、
 
話が長くなってくると、私の脳の英語に割いてる部分が徐々に疲労してきて、
 
頭がボーっとしてきます(苦笑)
 
それとも、私の絵が彼らの言語中枢を刺激して、
 
話さずにはいられないようにさせるのでしょうか???
 
日本で個展をしても、近年この傾向は顕著にございますが。。。(笑)
 
 
この方は色んな話をして帰られましたが、
 
「でもみんな結局はモンクになっちゃう!」
 
が、さいごのオチのようで、まじめな話をしてるにもかかわらず、
 
笑ってしまいそうになりました。
 
 

 
さて、Mさんからいろいろお話を聞いて。
 

 
うーん。
 
ちょっと早いけど、これからどうしようっていうのが、今の課題。
 
このまま何もしなければ、それで終わって行く。
 
しかしこれから何をなすべきか?自分が何を望んでるのか?
 
とにかく、世界中のどこであっても、作品をつくり続けて行くのは、
 
とても大変なことだということは変わらない。
 
それはよくわかりましたね。
 
帰ったらゆっくり考えようと思いました。
 
 
 
 
 
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さて、晩ご飯は、アパート近くのデリで、
 
ターキー・セサミ・ベーグル・サンドと、フルーツを買ってきました。
 
このベーグルサンドがとても、美味しかったのです。
 
パンが美味しいんですよね!
 
外の皮とセサミがパリパリ!中モチモチ!!
 
 
 
で、この日はベーグル食べて、ブログの更新をして、
 
寝ました。
 
 
 
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さてそれでは、本当の本当に最後!
 
ニューヨーク十日目報告です!
 
 
10月8日(日)
 
メトロポリタン美術館の分館である、クロイスターズ美術館に行きました。
 
 
なんか知らんけど、行ったら「中世祭り」をやってて・・・
 
(正式名称はThe Medieval Festival at Fort Tryon Park...って、そのままやん!)
 
 
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ここ、Fort Tryon Park(フォート・トライオン公園)といいます。
 
 
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おおっ!侯爵に、侯爵夫人だ〜!
 
 
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歌ってる曲は中世っぽい音楽とか、サイモン&ガーファンクルとか。
 
 
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剣を売ってます。
 
 
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その剣はこのおじさんが打って作ってます(?)
 
 
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ドレスとか、髪飾りとか売ってる。きれい!
 
 
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これがクロイスターズ美術館。
 
ヨーロッパから、荒れた中世建築の端材をたくさん運んで、
 
それらを組み合わせて再構築された、ある意味フェイクの修道院です。
 
中世美術が収蔵されてます、というか、建物自体が作品。
 
 
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中庭で、セルフで撮った証拠写真。寂しい。。。(/_;)
 
 
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回廊と庭園。お天気が良くて、とても美しい。
 
 
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日本で言うと、「木彫の仏像」です。なんてラブリー!
 
 
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ロベール・カンピンという人の作品。
 
中世絵画大好きなので、思わず見入ってしまいます。
 
 
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ランブール兄弟による「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の中の一枚。
 
こういう写本も大好きなのですよ。
 
 
 
 
クロイスターズ美術館はとても良いです。
 
特に、マンハッタンの喧噪を抜け出して行くと、心が洗われます。
 
入場料20ドル(本来ドネーションのはずなんだが)はちょっと高いけど。
 
でも、今日みたいな天気の良い日に、まったりしに行くには、ぴったり!
 
地下鉄A線に乗って、190丁目で降りて、タイロン公園を抜けて突き当たり。
 
機会があれば、ぜひどうぞ!
 
 
 
 
クロイスターズからアパートへは、3時半頃にもどって、
 
そこから荷物をまとめました。
 
で、寄せ集めでご飯食べて、お風呂入って、ブログの更新をしてます。
 
 
 
以上、10日目のニューヨーク報告でした。
 
 
 
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明日は、
 
ペンステーション発7:40のバスに乗り、
 
J.F.K.空港発12:48の飛行機に乗ります。
 
自宅に着くのは多分、10日(火)22時頃かな?
 
トロントからNYに来るときみたいな、こわいことがありませんように〜。
 
 
 
このアパートから、ペンステーションまで歩いて5分くらいなのです。
 
ギャラリーにも歩いて5分くらいで行けます。
 
ただ、住人があまりに怪しすぎるのと、シャワー・トイレが共同だったことが、
 
ちょっといけなかったですね。
 
まあでも、「ここは山だ!」と思えば、どこででも生活できるもんです。
 
水道から水が出たり、電子レンジや冷蔵庫のある山なんて、ないですからね!
 
 
 
 
 
 
ということで、2週間近くに渡って、旅日記におつきあいいただきまして、
 
ありがとうございました。
 
次は日本でお会いします。
 
 
 
では、日本に向かって、出発!!!!!