選挙の結果は...2005年09月11日 20時00分37秒

もうすぐ終わりますね、投票。

なんとなーく、嫌〜な結果に終わりそうな気がして、
まだ開票も始まってないのに、暗い気分です。
(いや、まだわからんけど)


こんなこと言ったら、頭悪いこと暴露してしまうようなものですが、
3年前、首相に任命されてテレビに映った姿を見た瞬間から、
小泉純一郎という人は、私には「死に神」に見えました。

「ああ、この人は、日本という国にとどめを刺すために現れた死に神だ...」と。

でも、ただ単にルックスだけ見た、私の浅はかな印象に過ぎないだろうな、
だって、こんなに国民に人気があるし...と思ってましたが。
驚いたことに、私の勝手な印象は正しかったような気がしてきました。


郵政民営化は、小泉首相最後の任期での、ブッシュさんへの置きみやげですね。
民営化された郵貯と簡易保険は、より強い外資系企業(=つまりアメリカの企業)に買収され、
その「外資系企業」は、莫大な日本の資本(=日本国民が大事に貯めてる文字通り「お金」)
を手に入れる可能性が出てくる。
(「郵貯と簡保の資金量は約三百五十兆円。
 これは日本の個人金融資産の四分の一に匹敵」なんだそうですよ!!知ってました?)
そして、近くの郵便局は採算のとれない局から順に統廃合されて、
遠くまで行けないおじいちゃんおばあちゃん達は、仕方なく近くの別の銀行で、
手数料を払って年金を引き出した上、今より負担の増えた医療費を支払うことになる。
(「おじいちゃんおばあちゃん」って、未来の私たちのことでもあるんですよ)
郵便局の数が減るから、今の郵便局員さんのうち、かなりの方がリストラに遭い失業します。
もう国の保護は無いですから、仕方ありません。
その一方で、アメリカさんから「お金出して!」と言われれば、
小泉さんは、よその国を潰しに行く資金をホイホイ渡し、人手も出して協力する。


あの。
本当に、なぜ小泉純一郎という人に、こんなに人気があるのか、
私には、まーーーーーーーーーーーーーったく、理解できないのですが。

「純ちゃんがんばって〜!」って言ってる方は、
彼のどこが良くて、国が良くなるために、彼が具体的に何をしたから、
又は、これからどんな良いことをしてくれそうだから、
そんなに評価するのでしょう?
私に、理由を具体的にわかりやすく説明してくれる方、誰かいますか?
(顔が好きとか、趣味が良いとか、発言が面白いとかは、理由にしないでね!
 政策とはぜんぜん関係ないから。)

というか。
彼が何をしようとしているのか、知っているのでしょうか?


郵貯のお金が、日本道路公団(=高速道路をつくりつつ、壮大なムダ使いをしてきた)
なんかの食い物にされているから、それを止めさせるために「民営化」を!
公務員を減らして国の支出をおさえるために「民営化」を!
というのが、郵政民営化への、表向きの理由ではあるけれど。
その良いことづくめの理由で行った「改革」が、
最悪の事態に転ぶ可能性があるんだということも、ちゃんと知った上で、
郵政民営化しようとしている小泉首相を支持してるんですよね?みなさん。


まあ、どっちの理由を信じても、結果は同じだと思いますが。
首相は、民営化後の郵貯と簡易保険を、アメリカに売ってもいいと思っています。
(当然、積極的に売る姿勢なんか見せるわけありませんよ!)
アメリカの企業が「買おうと思えば買える」状態にしてあげようとしています。
郵貯と簡保が外資系企業に買い取られるってことは、万が一その企業が、
「ほなワシら、日本を引き払ってアメリカに本拠を移すわ。バイナラ!!」
ってやられても、日本の預金者はどうすることもできないんですよね。
そして、無茶な資金運用をされて、万が一破綻しても、
あちらさんが決めた保証の範囲内でしか、預金者は保護されないということです。
もう日本の企業ですらなくなっているんですから。
民営化ってつまり、そういうことです。


それと、郵便局は国債をたくさん買っていて、今までの国の赤字を
国債を買うことで補填してきたそうなので、もし民営化後の郵便局が
国債を買わなくなったら、国の収入が減ることになります。
又は、民営化後の郵便局が、国債を回収し始めたら...!?(恐)

借金を重ねなくていい、とも言えますが、昨日まで借金を入れて30万円あった収入が、
今日からもし10万円になった生活って...立ちゆくと思います?
予算の中でカットするところだらけですよね。
どこを...?
医療とか、福祉とか、教育とか、そんなとこ?
そして当然、消費税の税率が上がる。
民営化後の郵便局が国債を回収し始めたら、国はそんな莫大な借金、
一度に返せないですよ。国の破綻です。

それが「日本という国の身の丈に合った状況」と言えばそうなんですが...。



今はそんなこと想像もつかなくても、一旦国の内外の情勢が激変したら、
こういうことも、100パーセント無いとは言えない。
もちろん、民営化されれば公務員は減るし、道路公団にお金は...
(行かなくなるの?ほんとに???)



でも。
悪いのは国民だけなんでしょうか?
だから増税されて、収入が減って、リストラされて、手数料払って、
高い医療費払って、国が破綻しないといけないんでしょうか?
これって、罰!?
何の罰???

私、何か悪いことしましたか?あなた、何か悪いことしましたか?

私でもあなたでもなければ、誰がやったんですか?
政治家と、結局、彼らを選んだ「私」とか「あなた」なんですよね。ああ!!
因果応報です。
悲しくなりますね。



選挙日が、9月11日。

なんだかこれすらが、意図された日にちのような気がして、
不気味でなりません。

私の心配が、将来に渡ってすべて杞憂に終わることを願っています。



現在、2005年9月11日20時00分。

結果がこわい。

(その後ちょっと加筆しました)

山下雅己展+大山崎山荘美術館2005年09月11日 23時52分06秒

ブログのツボ
 
DSC00284
 

 
昨日、京都へ山下雅己さんの個展を見に行ってきました。
 
 
 
以前も「つれづれのツボ」でご紹介したことがありましたが、
 
山下さんは、私の受験予備校の後輩にあたる方です。
 
ご自宅の庭の木というか葉というか...を主に描かれています。
 
(って言っても、わかんないでしょうから、とにかく見て!)
 
今回、さらにさらに素晴らしい作品を発表されています。
 
山下さんの個展の情報をここでお伝えしておきます。
 
関西在住でお時間のある方、京都に行かれる方は、ぜひお訪ねください。
 
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「山下雅己(やましたまさき) 展」
 
日程:9月6日(火)〜17日(土)(日曜休)
 
   11:00am-7:00pm(最終日は5:00pm閉館)
 
場所:石田大成社(いしだたいせいしゃ)ホール
 
   京都市中京区丸太町通小川西入ル ITPクリエイターズビル3F
 
   (地下鉄「丸太町駅」下車2番出口より西へ徒歩10分)
 
   Tel 075-211-9151
 
(注:作家ご本人は、毎日会場に詰めておられるわけではありません)
 
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私は最近、いつにも増して、ボケボケの小鬱のやる気無し状態で、
 
「大丈夫ですか?がんばってくださいよ」とか、励まされてしまいました。
 
もっと元気な顔で見に行けたら良かったのですがね...。
 
ちょっと悪かったです。
 
 
ああ、でも、いいな〜〜〜〜〜!!と心から思いましたよ。本当に。
 
前回の個展のしんどさが、良い感じに払拭されて、
 
気持ち良く呼吸しながら描いておられるのが、ひしひしと伝わってきました。
 
とにかく、生き生きしてる。
 
画材とか、テクニックとか、表層的なことのように思えることもあるけど、
 
自分が表現したいことがあって、それをカタチにして現すために必要なのが、
 
画材とかテクニックなのだから、もし必要なら、躊躇せずに、
 
色んな新しいものに、どんどんチャレンジしたら良いんですよね!
 
 
それは、絵を描くことだけじゃなくて、興味を持ってやりたいなと思ったこと、
 
なんでもね。
 
 
 
 
まあそういうことなので。
 
映画撮る時はぜったいぜったい、仲間に入れてね!(笑)
 

 
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さて、昨日は山下さんの個展の前に、大山崎山荘美術館にも行ってきました。
 
 
DSC00281
 
(美術館の入り口のこの緑の回廊が大好き!!)
 
 
 
今の特別展は、「内藤礼 返礼」+モネの睡蓮+他の印象派。
 
 
「返礼」はパフォーマンスとセットになった作品で、
 
パフォーマンスはすでに終了し、
 
その後のインスタレーション(作品を設置した空間そのものを「作品」とする表現方法)
 
が展示されていました。
 
内藤礼さんの作品は、初めて生で見たのですが、
 
何の説明も無かったら見過ごしてしまうような、
 
ほとんど白か透明の物体で構成されています。
 
ある種須田悦弘さんの作品と通じるものがありました。
 
見る側の人間が「発見すること」を求められ、
 
ほとんど「人知れず」存在しているところとか。
 
「んんん?ひょっとして、ここになにか在る?」という感じ。
 
でも、そういう表現の作品に慣れてない人は、何も発見せずに通り過ぎて行くんですよね。
 
私が見ていた時も、ちょっと覗きこんだだけでスッと行ってしまう人が多かった。
 
入り口で渡された小さなパンフレットに、
 
「この作品は、息をふきかけてください」とか書いてあったけど、それ読まずにね。
 
もちろん、私は書いてあること、ぜんぶやってみましたよ。
 
こうやって作品に参加できるの、大好きなんです!
 
鑑賞者としての自分が参加して初めて、その作品が「作品」になる感覚。
 
とても好きです。
 
 
 
それから、今さらながら、モネの凄さをまたまた感じてきました。
 
大山崎山荘美術館は、モネの睡蓮のコレクションを何枚か持っていて、
 
新館の展示室にほぼ必ず飾ってあるのですが。。。
 
昨日もホーッと思いながら見入ってしまいました。
 
椅子が空いてなかったので、床にへたりこんで、しばらくポーッと見てました。
 
その後会った山下くんとも、偶然、「筆のタッチ」の話になったのですが、
 
昨日は制作年に10年以上隔たりのあるモネの睡蓮2枚が、並んで飾られていて、
 
「どっちが好きかなー?」「うーん。後の方かな」「なんで?」
 
「だって、筆のタッチがね、先の方はなんかモヤモヤしてるけど、
 
 後の方になると、縦方向と横方向のタッチがはっきりあって、
 
 そのせいで、水のゆらゆら感とか、睡蓮の浮遊感が感じられるから!」
 
そんな自問自答をしておりました。
 
そうなんですよ。絵なんだから、動くはずないんですけど、
 
ぶっとい筆で、あんなガッシャガシャに激描(?)してるだけなのに、
 
なんかわからないけど、浮いてるし、ゆらゆら動いてるんですよね。
 
モネの睡蓮とか水って...(タメイキ)
 
 
 
テクニックというものは、表現したいものと不可分です。
 
なぜこの部分がこうなっているのか?
 
必ず必然性があるんですよ。描いている作者の計算を越えたところでね。。。
 
 
 
ああ、堪能しました...
 
 
 
あとは自分の重い腕を上げて、筆を持つだけ、なのだが...