『Dr.パルナサスの鏡』:予告編2009年10月18日 19時56分16秒


 
DOCTOR PARNASSUS
 
『Dr.パルナサスの鏡』(2009)
 
THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
(原題)
 
 
2010年1月 日本公開予定
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム チャールズ・マッケオン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
出演:ヒース・レジャー
   ジョニー・デップ
   コリン・ファレル
   ジュード・ロウ
   クリストファー・プラマー
   リリー・コール
   トム・ウェイツ
   ヴァーン・トロイヤー
   アンドリュー・ガーフィールド
 
 
 
 
待ーーーってました!!!!!!!
 
 
やっとやっとやっと来ます、テリー・ギリアム監督の新作が!
 
(まだ来年の話だけど・・・)
 
 
 
もう、ずっと、ものすごーく待っていて、非常に嬉しいので、
 
今日はテリー・ギリアム監督特集!!
 
 
 
 
 
*   *   *
 
 
 
 
 
 
まずは、↓↓↓下のサイト↓↓↓に行って、予告編を見てきてください!
 
 
 
映画『Dr.パルナサスの鏡』公式サイト
 
 
The Imaginarium of Doctor Parnassus - Official Site -
 
 
テリー・ギリアムとは?(←ギリアム監督を知らない人はココも!)
 
 
ブラジル
ブラジル2
Rose in Tideland
ギリアム!ギリアム!!ギリアム!!!
(拙ブログの過去記事)
 
 
 
 
 
 
予告編、見ましたか〜?
 
良いでしょおおおおお????(*‥*)
 
こんだけのビジュアルを見せてくれたら、もうお話なんて、崩壊しててオッケー!
 
 
 
 
以前にもチラッと書いたんですが、ギリアム監督作品の出来について、
 
作品を見る前におおよその判断をするポイントがあって、それは、
 
『誰が脚本を書いているか?』
 
を見ること。
 
これだけで、かなりの確率で、期待できるか否か、分かるのであります。
 
必要条件は、
 
『ギリアム監督自身が脚本執筆にかかわっていること』
 
さらに、
 
『チャールズ・マッケオン氏との共同脚本』
 
ならば、大傑作も、期待できるかも!?
 
『マッケオン&ギリアム』コンビの作品と言えば、
 
未来世紀ブラジル (1985)
 
バロン (1989)
 
この2本は、数十年に渡り、私の生涯の映画ベストテンの、
 
上位5位内に鎮座ましまして、微動だにしない作品なのであります。
 
今回の『Dr.パルナサスの鏡』も、この黄金コンビによる脚本。
 
と来れば、期待大!!!!!!!!
 
 
 
さて。
 
なぜ、ギリアム監督ご本人による脚本執筆が重要かと言いますと・・・
 
 
そも、ギリアム監督という方は、そのキャリアをイラストレーターとして出発。
 
独特の切り絵やコラージュを使ったアニメーターとして、
 
英国のギャグ集団『モンティ・パイソン』に参加。
 
そこで、パイソン映画の監督をしたことから、
 
映画監督としてのキャリアが始まった方なのです。
 
 
もうお気づきだと思いますが、
 
ギリアム監督にとって、映画における『ビジュアル・イメージ』は『命』であり、
 
ビジュアル・イメージは、映画の『ストーリー展開』と不可分であり、
 
ストーリー展開は、映画そのものの『構造』とも不可分なのであります。
 
そしてもちろん、ギリアム監督が個人的に伝えたいメッセージとも。
 
 
おそらく、脚本執筆の段階で、ギリアム監督の頭の中には、
 
同時にビジュアル・イメージが展開されていて、
 
そのひとつひとつを具現化して行くことで、映画が完成して行く。
 
文章でお話を綴るというより、ダイレクトに映像が出てくる。
 
アニメの「絵コンテ」のように。
 
(理屈の言葉で考えてないから、話のつじつまが合わないことがよくあるし、あって当然。)
 
そういうタイプの監督なのです。
 
職業監督というよりも、監督個人の個性で作品を一から立ち上げる、
 
『作家タイプ』の映画監督と言えましょう。
 
故に、監督自ら脚本にかかわることは、よい結果をもたらすのだと。
 
 
 
で。
 
『作家タイプ』の創作家の常として、
 
『一般大衆に支持されることが少ない』
 
という、困った宿命を、ギリアム監督も背負っておられるワケです。
 
その弊害は、予算不足や、撮影のための各種手配のトラブル、
 
映画製作・配給会社との確執など、多岐に渡り、ギリアム監督を悩ませてきました。
 
しかし、ギリアム監督は負けていない!
 
予算不足は創意工夫で補い、映画会社とはゲリラ戦術をもってしても戦い、
 
最後には勝利を収めて・・・おられることも、何度かありましたが、
 
完敗されたことも多いようです。
 
それでも、あきらめず、へこたれず、上機嫌で映画を撮り続けてくれている。
 
 
大作主義、エンターテインメント主義、
 
単純で、何の広がりも無い、使い捨てのような映画ばかりが量産される昨今。
 
他の何にも似てなくて、複雑怪奇で、でも生き生きとした、
 
宝石の原石のような世界を、丸ごと立ち上げ、手品のように出して見せてくれる、
 
ギリアム監督は、私にとって、希望の星なのです!
 
 
 
 
あああ、待ち遠しい!!!!!
 
今度はどんな崩壊した、でも心奪われる世界を見せてくれるのか。。。
 
あと3ヶ月。
 
ワクワクしながら、待ちます!
 
 
 
 
ギリアム監督の見せてくれる、キラッキラの悪夢。
 
まだ見たことの無い方は、ぜひご覧下さい!
 
DVDも、かつてと比ぶれば、非常にお安くなっております。
 
まずは『未来世紀ブラジル』『バロン』辺りから、ぜひ!
 
 
 
 
 
 
 
 
●ギリアム監督のフィルモグラフィー●
 
 
Dr.パルナサスの鏡 (2009) 監督/脚本(※2010年日本公開予定)
 
ローズ・イン・タイドランド (2005) 監督/脚本●
ブラザーズ・グリム (2005) 監督●
ピアノチューナー・オブ・アースクエイク (2005) 製作総指揮
ロスト・イン・ラ・マンチャ (2001) 出演●
ラスベガスをやっつけろ (1998) 監督/脚本●
メイキング・オブ・12モンキーズ (1996)<未> 出演
12モンキーズ (1995) 監督●
フィッシャー・キング (1991) 監督●
バロン (1989) 監督/脚本●
ベスト・オブ・モンティ・パイソン (1989) 出演
未来世紀ブラジル (1985) 監督/脚本●
モンティ・パイソン/人生狂騒曲 (1983)<未> 監督/出演●
モンティ・パイソン/ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル (1982)<未> 脚本/出演●
バンデットQ (1981) 監督/製作/脚本●
モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン (1979) 脚本/出演●
ジャバーウォッキー (1978) 監督/出演●
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル (1975) 監督/脚本/出演●
モンティ・パイソン・アンド・ナウ (1971) 監督/脚本/出演
空飛ぶモンティ・パイソン (1969〜1973)(TV)出演●
 
 
(最後の●印は私が見たことのある作品)
 
 
 
 
 
*   *   *
 
 
 
 
 
 
『Lotusのツボ 5』更新してますが、特にお変わりはありません。
 
ただただ、枯れゆくばかりなりけり。
 
 
 
 
じゃ!(ロ_ロ)ゞ
 
 
 
 

コメント

_ camide ― 2009年10月19日 23時14分00秒

予告編見させていただきました。バロックなのか!ルネサンスなのか!H.Gギーガなのか!ぺろぺろキャンディーなのか!とにかくぶっ飛んでいる感じがイイよねぇ!ギリアム監督。
なかなか金沢じゃ見たい映画も来ないことが多くて、先日首都圏でやっていたイジー・バルタ監督のチェコの人形アニメ『屋根裏のポムネンカ』もたぶんまだ来ていないし、ギリアム作品みたいなマニアックな作品は上映されていてもすぐに終わっちゃうので特に気をつけていないといかん。
まっ、とにかく来年1月の公開がたのしみです。

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