『熊田千佳慕展』など ― 2009年09月15日 23時42分10秒

写真:左上から右回りに、
『KODAMA童話集ソノシート&ブックレット』藤城清治・影絵
『藤城清治 光と影の世界展』チラシ
『99歳の細密画家〜プチファーブル・熊田千佳慕展』チラシ
『99歳の細密画家〜プチファーブル・熊田千佳慕展』図録
『おやゆびひめ』熊田千佳慕・絵
『99歳の細密画家〜プチファーブル・熊田千佳慕展』
2009/9/9(水)〜9/21(月・祝) 京都高島屋
(熊田千佳慕とは?)
『藤城清治 光と影の世界展』
2009/8/1(土)〜9/23(水・祝) 京都文化博物館
(藤城清治とは?)
見て参りました!
お二人とも、私の幼少期の思い出に、深くかかわっている方です。
偶然ですが、同時期に河原町付近で展覧会があって、
『こりゃあ、行かんわけにはいくまいよ!』
と、ガタガタの体にむち打って、行って参りました。
(※ここんとこ仕事が忙しくて、疲れて弱りきっているのです...(/_;))
いやいや、行って良かったです!
お二人とも、すばらしかったです!
やはり、本物を見ずして作品を語ってはいけない。
そう思い知らされました。
特に、熊田千佳慕さん!
熊田さんは、もともとデザイナーさんなので、
本画よりも、それが印刷され流通に乗った状態が『作品』として人の目に触れる、
そういう仕事を長年されてきた方なのですが、
実際、本物の作品を見て、私が「?」と思っていたことの答えが見つかりました。
その「?」とは、私が幼少期、熊田さんの絵に心惹かれながらも、
熊田さんをファン・エイクのように、『師匠!』とは思えなかった。
熊田さんを目指すことが無かった。
その理由でもありました。
絵を見ながら思ったことをあげてみると・・・
・非常に細かく均一な筆遣い
・画面のコラージュ的構成
・自然の部分の切り取り方のおしゃれさ
・巧すぎる描画テクニック
こういうところが、私にとっては違和感と映りました。
なんと言っても、「巧すぎる!」というのが一番のネック!(?)
虫も花も、入念な観察の後で描き始めるので、下描きの鉛筆は割におおざっぱ。
次に、標本がある時は、片手に標本を持ちつつ、
面相筆の先の毛で、1ミリくらいの筆跡を点々と付けつつ、
描いていきます。
絵の具の「白」を使わずに!!!!!
(@_@;)
これがすんごいんです!
私、まだ近くのものもよく見えるので、絵に鼻が付くくらい近寄って見て、
確信!
白い部分は何も塗ってない。
白い紙(=安価なケント紙なのだコレが!!これまたびっくり!)
の地が塗り残してあるだけ。
泣きそうになりました・・・(/_;)
巧いとは思っていたけど、やはり巧かった。巧すぎた。
巧すぎて、手垢が無さすぎて、人間離れしてる。
構成も巧すぎて、おしゃれすぎて、見易すぎる。
私が付いていけなかったのは、こういうところだったんでした。
たった一冊の絵本を見ていただけだけど、私のもった違和感は正解だった。
「そうなる」には理由があるけど、「そうはならない」にもまた理由があるのです。
熊田さんを『師匠!』とは思わなかった理由が。
でも、実際に本物を見られて、とてもよかったです。
絵本の絵から感じていた、絵肌の、蝋を引いたような「しっとり感」も、
ケント紙のもつ質感のせいだったと分かったし。
(この「しっとり感」はとても良いと思いました。)
花びらや細かい毛の生えた虫の、ビロードのような質感が出る理由も分かったし。
(筆の毛先でガサガサと筆跡を付けて行くから、細かい毛を描いてるのと同じなのです。)
そして何より、熊田さんにとっての自らの絵の位置づけに、心洗われる気がしました。
『私は絵は売ったことがありません』
『私の絵は神様へのレポートなんです』
熊田千佳慕さんは、2009年8月13日、数え99歳で亡くなられました。
合掌(-人-)
* * *
さて。
千佳慕さんの絵は見てきたし、季節も良くなったし、
「よっしゃ、掃除して・・絵、やるぞ〜!」と思っていたら、、、
Mac G4タワー・Maiやん(OS9.1)が、また壊れた・・・(@_@;)
OS認識せず、立ち上がらなくなった・・・(@_@;)
ムキーーッッッヽ(`´)丿
うう・・(;>_<;)
久しぶりに家にいる休日が、復旧作業でつぶれるなんて!もったいなーい!
でもしょうがない・・・
えーい!HD初期化。
OS再インストール。
避難させてたデータをHDにコピー。
な・・・直った!(/_;)
やったー!\(^_^)/
ああもう!こう同じことを繰り返してては時間の無駄!
HDまるごと外付にコピーして、バックアップ取りました。
(今更かい!)
ええかげん学習しろよ!と自分に怒りを覚えます。
ムキーーーヽ(`皿´)丿
で、めでたく問題も解決したところで、コメントにお返事を。
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T.haradaさん
お久しぶりです。
うちのロータスは、ついこの間まで元気だったのですが、
みずの森の固形肥料を多めに与えたとたん、急に葉っぱが枯れ始めました。
やはり肥料過多は悪影響しか及ぼさないようですね。反省。
(でも、このところ急に寒くなったので、そのせいかも・・とか・・)
あと、来年の話はよしましょうよ。
越冬できるかどうかわからないので・・(--;)
camideさん
アタシだって、間違えたくて間違えたわけじゃあ・・(/_;)
そうやったそうやった!camideさんとこ、モリヨシローの地盤やったね!
握手したか、そうか、柔らかかったか、そうか。(このスケベオヤジー!)
「政治家になってこれがやりたい!」って人、あんまり無いんじゃないのかな?
政治家になるのが目的で、その後その人の資質があれば政治家になって行くし、
資質が無ければそのまま消えるし、ってことで。
逆に『郵政民営化!』とか、某コイズミ某みたいに妙に具体的に叫んでたら、
「あんたそれ、私腹を肥やそうとして言ってるんとちゃうんか?」
と、怪しんだ方がいいかもね。
国がどう変わるか、見ててあかんかったら、すぐさま国民が駄目出しを!
ある意味国民の自己責任。これからはそういう時代。
ちょっと、かなり、ワクワク!
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今朝、久しぶりに超ドラマチックな夢を見て、
夢の中で絶叫しながら大泣きしてたら、
目が覚めたら本当に泣いてました。
涙ボロボロ。
疲れた・・・・・・・・。
まあ、現実の世界でも、それくらい疲れているということです。
ああ、しんど。
うちのLotusさんたち、雲行きが怪しい。
調子に乗ってみずの森の肥料をやったら、枯れ始めた!
どうなる!どうなる!(x_x)
『Lotusのツボ5』更新してます、ご覧下さい。
キャンバス・プライヤー[O-001] ― 2009年02月03日 21時21分11秒

プライヤー(=キャンバス張器)の新兵器。
フナオカ キャンバス・プライヤー[O-001]
使ってみました!
* * *
通常、キャンバスを木枠に張る時は、
タックス(釘)を木枠の側面に打ち、キャンバス地を止めるんですが、
この商品、木枠の側面ではなく、背面にタックスを打つことができる、
優れものなのです。
木枠の裏面に釘を打てるということは、完成した作品を、そのまま、
額無しで展覧会で展示できるということ。
(側面に釘の頭が無く、綺麗なキャンバス地が見えるから)
うお〜!それはスゴイ!
今まで何度「"額"にダメ出し」(作品そのものではなく(^_^;)
されたか分からない私にとって、
「額を付けずに済む!」というのは、夢のようなお話。
もう、これさえあれば、ホームセンターに材木買いに行く必要とも、
ノコギリでギコギコ切って色を塗る労働とも、
「なにこの額?」と言われてたじろぐこととも、
さようならできるかも!
(実は油彩用の額縁なんて、最初から1枚も持ってなかったりする。
選び方が分からない上にやたら高いので、額縁が嫌いなの。
そんなもの付いてなくても、作品が良ければそれでいいってことよ。
それに私は変形キャンバス作って描くことも多いので、
それに合わせていちいち特注などしてられない。)
で、実際にS20号を2枚張ってみた。
参考:フローティング・キャンバスの張り方
(「裏張りキャンバス」をカッコよく言うと、「フローティング・キャンバス」らしい。「浮かせ」=「フローティング」で額装ができるからと思われる。)
まず気が付いたのは、
・タックス側面打ちの時よりも、キャンバスの耳をたくさん付けないといけないこと。
これが十分でないと、プライヤーで掴むことができない。
・裏面から引っ張ると、どうしても引きが弱くなる。だからしわが出やすい。しわが出ると、修正が難しい。
・木枠の内側に尖った角を食い込ませて、テコの原理で支えるので、深い傷が出来て木枠を痛める。
・慣れない動きなので、タックスを打つ時の手元がまだうまく制御できない。タックスがまっすぐでないと、カナヅチの一発目で、タックスがどっか飛んで行ってしまう。
(私は大学入学時に買った一箱のタックスを、このウン十年間使い回している。買い足しはほぼしてない。だからタックスの多くが曲がってる。)
ううむ・・・・・(--;)
1枚目はしわが出まくったので、しわ伸ばし修正をするために、
思わず側面にタックス仮止めしてしまった。
側面の四隅に穴4つ残った。
(をいをい!意味ないやん!(¨;))
それでだいたい要点を確認して、2枚目はそこそこ張れた。
でもこれ、慣れるまでちょっと大変かも。
次は50号を張りたいけど、うまく張れるかな。
一番大事なのは、ロールからキャンバスを切り出す時に、
ケチらずに耳をいっぱい付けておくこと。
耳さえ余裕であれば、あとは何とかなる。
うん。
このお道具は使えそうなので、買って良かった(^_^)
さて。
そも、なぜこの商品を見つけたかというと・・・
額縁イヤイヤ!何とかして付けずに済みたい!
それには、自分でキャンバスを裏張りする方法は無いか?
と、ネット検索してた時に、某画材屋さんのブログにこの商品が載ってたわけ。
値段が¥8,400となっていた。
ちょっと高いけどこれで楽になれるなら・・と思って、
「値段は¥8,400ですよね?」と念押しして、注文。
なぜ念押ししたかというと、他店では¥12,600で売ってたから。
でも実際は昨今の原材料価格の高騰でやはり値上がりしてて、
今の定価は今回買ったお店でも、本当は¥12,600だった!(@_@;)
でも、「¥8,400とこちらが申しましたので、けっこうです。」
ということで、¥8,400で販売してもらえたのでした!ラッキー!
ええ店や・・・貧乏人にはありがたいご配慮!(/_;)
こういう変な画材って、けっこう値段高いんですよ。
でも一個買えば、一生もんやからね。
でもその後も、このお店のブログは訂正が無く¥8,400のままなんですけど・・
大丈夫か?
(他店ではもちろん、値上がり後の価格¥12,600で売ってます。)
新しい道具は楽しい。
画材業界でも、ほんのわずかだけど、新しい道具は開発されてる。
「おたすけセブン」みたいに、なんだこりゃ?なのもあるけど(笑)
(買って以降、まだ私はコイツにちゃんと助けてもらったことは無い)
そういうのとは反対に、
『木枠とキャンバスを別々に買って、ご自分で張られたら、お安く済みますよ〜』
って、画材屋さんに教えてもらって、
『え?キャンバスって自分で張れるんですか?(@o@)』
と、びっくりしているお客さんもいたりして。
新鮮!新鮮!
画材屋さんは行くと楽しい。
年に2回くらいしか行かないけどねー。
(しかもバーゲン期間限定)
あ。タックスの新しいやつ買ってこよう。
裏張りしてると、タックス曲がってたら、一打目でふっ飛んで行くから。
(`_`)ノT バシ!バシ!
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ヽ(^0^)ノさあ、今日はまだ冬ですが、明日からもう春です!
春と言えば、ロータス!!!!!!!!!
宮川花園さんで、ロータスさんのレンコンを2つ、予約してしまいました!
喜上眉梢(きじょうびしょう)と、 小舞妃(しょうまいひ)。
両方とも小型種で、割と花上がりがよいという品種。
ああ!遂に種からの栽培(実生栽培)からレンコンに浮気してしまった〜!
でも実生もやりますよ、もちろん!!(*‥*)
まずは近々土つくりから!
レンコンさんが届くのが3月末なので、植え付けに間に合うように。
這うペースの絵も、ピッチ上げないと、ヤバイ。
ロータスさんのお世話が始まる前に、絵に目鼻付けておかないと。
ボヤボヤしてたら展覧会が迫ってくる!!!!!!!
そうこうしてるうちに、『点呼する惑星』がリリースされる!
私は予約しました。
まだの方はぜひ!(笑)
(またつまらん夢を見た。
夢:ヒラサワさんの公式サイトのショップ限定で、『点呼する惑星』購入特典第二弾が発表された。それは「『点呼する惑星』のジャケットにうっすらと見えている建物は、どこにある何という建物か?」これに正解した人の中から抽選で、20名様だかに、タイのお坊さんが掛けてる特製ストールが当たる。というもの。一瞬応募しようかと思ったけど、20名様ならどうせ当たらないなと思った。※だから今日、公式じゃなくAmazonで予約した。嗚呼!夢と現実がごっちゃやん!(/_;)っていうか、お坊さんの袈裟もらってどうしようと思ったんだ私は・・)
ということで、いろいろ、いろいろ、
ダンゴになってやってくる、春なのだ〜(^_^)
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